地理院地図3D作品集


カズウェザー『戸蔦別岳の氷河地形』
この図は、戸蔦別岳の氷河地形を表しており、高さ倍率は1.9倍、東北東から見たものである。中央下(トッタベツ川流域)には、氷河の浸食によって作られた氷食谷、トッタベツ岳には、氷河の浸食によりピラミット型の鋭い岩峰の氷食尖峰(ホルン)がみられる。この地域では、約1万年前にの最終氷期で氷河があったとされている。平成28年8月豪雨では、周氷河性堆積物とみられる土砂層の崩壊がみられ土砂流出量も多く、今後も大規模な崩壊のリスクがあるため注視する必要がある。


しゅん『岩手県大船渡市白浜地区周辺』
大船渡市白浜地区は、綾里湾に面した場所で、東北地方太平洋沖地震では津波の遡上高が30mにもなった場所である。綾里湾は陸に近づくにつれ湾の幅が狭くなるため、津波が巨大化する。明治三陸地震でも40m近い遡上高の津波が押し寄せ、幾度も津波に教われてきた地域。東北地方太平洋沖地震では、昔からの津波の言い伝えや、高台に住む住民が多かったため、被害は少なかったという。災害を研究テーマとするのに良い場所ではないかと思った。

 

かほ『宮城県牡鹿郡女川町』

好きな町であることに加え、太平洋沿岸の町であり、山もあるので土地の高低差がわかりやすいかなと思い、女川を選びました。


WK『浅間山』

地理院地図にて浅間山の3Dモデルを作成した。色別標高図と赤色立体図を合成しており土地の盛り上がりがよくわかる。特に旧火山体である黒斑山の外輪山がよく表現されている。火山体が徐々に東に移動している浅間ならではの地形である。


陰の者『渋谷の標高図』

渋谷は「谷」。高層ビルや雑居ビルが立ち並び地形がわかりにくい。3Dすると台地が渋谷川等の河川に浸食されて形成された土地だと読み取れる。(高さ強調5倍)

*6/15提出
三葉『新橋から見る愛宕山』

鉄道唱歌一番の歌詞
汽笛一声新橋を はや我汽車は離れたり 愛宕の山に入りのこる 月を旅路の友として

東海道線の旅の最初に見る風景がこの愛宕山である。1倍だとほぼ平地と高さが変わらなかったため縦方向を7倍にした。標高25.7mという、さほど高さはないが、新橋駅から見ると少しは大きく見えるのだろうか。


坂上田村麻呂『江の島周辺の地形』


江の島の対岸の地形に目を向けると、島より西側(藤沢市側)は「湘南砂丘地帯」と呼ばれる海岸平野が広がっているのに対し、島より東側(鎌倉市側)は海岸から近い場所でも標高が高くなっていることが分かる。このことから、西側は広範囲で津波の被害を受けるリスクがある一方、東側には斜面や崖も多く、西側と比べると様々な災害に備える必要があると読み取れる。(高さ強調2倍)

ユウスケ『丹沢標高図』

丹沢の標高を200mごとに階級分けした。100mごとに階級分けすると視認性が低いので200mごとにせざるおえなかった。用途は、地形図に加え、大まかな温度の想定である。登山のセオリーである「標高が100m上がるごとに0.6℃さがる」をもとに考えると、この図の階級の境は1.2℃の差がある。第一階級は渋沢駅(163m)と比べ約9℃低い。登山に行く際、この図と天気予報を見て防寒着の量を決めることができる。


わが『箱根周辺の地形』

箱根の地形は箱根山の周囲に大規模なカルデラがあり、そのカルデラを取り囲むように外輪山が形成されていることが特徴である。箱根山は複数火山群が集まって形成されており、約23~13万年前に頻発した大規模噴火により火山群の中心部は破壊され、噴火後にカルデラとなり、その周囲が外輪山となった。また、3000年前には神山の崩落により早川の一部が土砂でせき止められてカルデラ湖である芦ノ湖が形成された。



みきん『駿河湾と富士山』

伊豆市柏久保の上空から北西の位置にある富士山を眺めた図である。陰影起伏図を重ねて、より立体的に見えるようにした。自分で作る色別標高図では1000-2500mを水色に、2500m-を白に設定し、私たちが普段見る冬の富士山の色に近づけた。




かるける『日本平からみた富士』

図は静岡県静岡市の日本平からみた富士山や駿河湾を眺めた図です。日本平は標高307mで静岡平野と清水平野の間にある丘陵地です。日本平は駿河湾の沿岸の近くにあり、山頂からは富士山や伊豆半島、南アルプスが望める。別名で有度山と呼ばれている。日本平周辺は丘陵地のため緑や黄色があり標高が高くなっているが、日本平の北にある清水平野は水色や青色があり標高が低くなっている。もちろん富士山周辺は橙色や赤色がある。日本平からは三保半島も望め、日本平と三保の松原は景勝地として知られている。(上は北西方向、高さ強調は1.2倍)


BEBEBE.『鋸山ロープウェイ』


石を切り出した岩肌が、のこぎりの歯の様に尖っていることから命名された「鋸山」。房総半島を一望できる絶景ポイントで、鋸山ロープウェイ山麗駅から山頂展望台まで、ロープウェイでわずか4分でたどり着けます。鳥瞰図だと、ロープウェイがとても高勾配なのが一目でわかります。山頂での360度の大パノラマ。一度は登ってみたい山の1つです。


キオン「三宅島のカルデラ」

直径約3.5㎞もある三宅島のカルデラは、中央部が、広範囲に渡って凹みが見られる。また、カルデラ壁の影響でカルデラ湖が形成しやすい地形になっていることから、湖の形成後のカルデラ壁決壊による泥流には注意が必要になってきそうだ。
ツナ『中国地方最高峰の山』

中国地方最高峰の山である鳥取県大山の地形図を作成した。山ということで緑のグラデーションで作成した。高さ方向の倍率は山々の起伏を表現するために5.5倍で作成した。大山周辺は山々が連なっていることがわかった。



鷹『「阿蘇山とその周辺の地形』

阿蘇山とその周辺を南側から北側に向かって作図したものである。標高差がより分かるように、真上からではなく、少し横からの作図にし、高さ方向の倍率は3倍にした。「自分で作る色別標高図」で、紺色が10m以下、青色が10~50m、黄緑色が100~300m、黄色が300~500m、橙色が500~1000m、赤色が1000m以上にした。熊本平野は標高が100m以下になっており、阿蘇山との標高差は最大で1000mある。阿蘇山周辺の標高が低いところは、水田が広がっている。熊本地震で、熊本市南区(阿蘇山の西側、標高が10m以下になっている熊本平野)では、液状化が発生した。先月末(5月下旬)、液状化再発防止のため、地下水位を下げる作業が開始された。



ty13mg13『坂の町?長崎』


?標高を5mごとにすることで斜面がどれだけ急なのかすぐにわかる。
?高さを7倍にし、より急斜面がわかりやすいように工夫した。
?実際、長崎が坂の町て言われてる理由は、標高30m以上の地域が多いことは、もちろんだが、注目すべき点は、紫(標高5m以下地点)から赤(標高30m以上地点)までの距離が短い。急斜面な坂道が多い証拠である。

長崎には、何度も足を運んだことがあるが、地理学的視点で行ったことがないので、長崎を含めて、今後、行く場所の鳥瞰図を作成してから行くことでより楽しめると考えた。

八王子飲酒倶楽部『大畑駅から霧島山を望む』

肥薩線大畑駅のループ線?スイッチバックを主題に、霧島山を背景にした鳥瞰図である。人吉盆地から国見山地の急勾配を越えるため、線路がループ線?スイッチバックになっている。ループ線とスイッチバックの組み合わせた構造は日本でこの矢岳~大畑駅の区間のみとなっており、この区間の急勾配を物語っている。傾斜は30.3‰で、当時の蒸気機関車が昇ることのできる限界であったという。肥薩線はこの山越えののち、カルデラ性盆地である加久藤盆地の縁、すなわち外輪山を沿い、霧島山の麓を南下する。

※3Dモデルの大きさ:南北37.04km、東西43.32km、地理院地図(グレー)と全国最新写真(シームレス)を合成


あまちゃん『屋久島の地形』

 今年の11月に調査法で訪れる予定の屋久島。島全体の地形をより立体的に把握することを目的にこの場所を選択した。 「自分で作る色別標高図」で作成し、標高は250m間隔となっている。屋久島は面積が504.29?、周囲130km(東西約28km、南北24km)の島に最高標高1,935mの宮之浦岳をはじめ、1,000m級の山々が多く存在しており、かなり起伏の差が激しい。特に、西部林道と呼ばれる林道がある島の西側は、断崖絶壁になっていることがわかる。また、島の北側や東側の一部に低地が広がっているが、かなり範囲は狭く、この限られた範囲で島の人々は集落ごとに分かれ、生活をしている。


レン『南の空から見たサンゴの島』

僕の所属するゼミでは喜界島を対象とした研究を行う予定なので地理院地図を使用し鳥瞰図を作成した。喜界島は造礁サンゴ礁によって作られた島で大きな特徴として東岸側の急峻な崖に対し西側にサンゴ礁段丘と広がる平らな地形が見られる。今回はその段丘がわかりやすいように50mごとに着色した。