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〝弥生杉台風"2024年台風10号

【台風10号による最大瞬間風速】

最大瞬間風速は屋久島と枕崎で45m/sを超えました。
鹿児島県の喜界島、薩南諸島、大隅半島南部、薩摩半島南部で35m/sを超えました。
25m/s以上になると、停電が生じたり、看板が飛ばされたりという被害が出始めます。
35m/s以上になると、市内(町内?村内)の複数か所で停電が起こり、倒木などの被害が多発するようになります。
45m/s以上になると、市内(町内?村内)のほぼ全域で停電が起こり、復旧にも時間がかかるようになります。

最大瞬間風速KMLファイル(こちら
最大瞬間風速
地点名 県名 風速 風向 起時
枕崎 鹿児島県 51.5m/s 東南東 29日00時53分
屋久島 鹿児島県 46.8m/s 南東 28日20時06分
尾之間 鹿児島県 44.4m/s 28日12時54分
喜界島 鹿児島県 44.2m/s 西北西 27日19時07分
種子島 鹿児島県 42.9m/s 南南東 28日21時39分
田代 鹿児島県 39.0m/s 南南東 29日01時35分
鹿児島 鹿児島県 38.8m/s 東南東 29日01時41分
雲仙岳 長崎県 38.0m/s 北東 29日05時53分
加世田 鹿児島県 37.3m/s 東南東 29日03時28分
中種子 鹿児島県 37.0m/s 東南東 28日14時23分
内之浦 鹿児島県 36.7m/s 北東 28日22時44分
上中 鹿児島県 36.4m/s 南東 28日17時18分
蒲江 大分県 35.8m/s 南南東 29日06時02分
川内 鹿児島県 35.4m/s 東南東 29日04時04分

 

【台風10号による気圧と風速の変化】

台風の中心は気圧が低いので台風が接近すると、観測所の気圧は低下します。
また、台風が近づくと風が強まります。観測所が台風の眼に入ると、風が一時的に弱まることもあります。
喜界空港、奄美空港、屋久島空港、枕崎では台風の中心が観測所の近くを通ったことにより、
気圧が大きく下がりました。ただ、風は弱まらなかったので、台風の眼には入らなかったようです。 
気象庁アメダス観測値、および航空気象実況による。

 

【表面海水温】

表面海水温は、船舶、海洋ブイ、人工衛星などから観測されます。
台風が通る前の日本の南の海上の海水温は30℃以上ありました。
8月下旬は1年で一番海水温の高い頃ですが、2024年はさらに平年より高い状況でした。
暖かい海から蒸発する水分を雲にしながら、台風は発達していきました。

台風が通り過ぎた後は表面海水温は一時的に低くなります。
台風の雲が日射を遮り、台風の強い風が海をかき混ぜるからです。

黒潮域は暖水が厚いので、1週間程度でもとのように戻ることが多いようです。


(気象庁表面海水温分布図に加筆)。

 

 

速報作成中です。今後、内容を変更する可能性があります。